見学場所:品川清掃工場
日時:2007年12月12日
執筆者:第5期生 遠藤篤仁
1 施設概要

・大井清掃工場を更新し、既存建物を再利用及び一部増設して平成18年3月から稼動を開始した。
・プラント更新は、
@環境に優しい工場 Aまちづくりとの調和 B循環型社会づくりの対応、を基本的な考えとして行われている。それぞれの具体的な取組み内容として特徴的なものは以下のとおり。
     @最新の公害防止設備を持ち、排気中の有害物質を厳しく
     管理し、環境に配慮している。
     A敷地の1/3を緑化するだけでなく、工場壁面を緑化するなど
      まちづくりとの調和を図っている。
     B灰溶融の実施により灰の減容化、溶融スラグの有効利用を
     図ることや、焼却排熱の熱供給、太陽光発電、NAS電池の導入
     など、エネルギーの高度利用を行い、循環型社会づくりに配慮
     している。

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項目型式規模備考
焼却炉 全連続燃焼式火格子焼却炉 300t/日×2 大井清掃工場当時は300t/日×4炉
灰溶融炉 燃料加熱式(燃料:都市ガス) 90t/日×2 品川、港、目黒の3工場の主灰、飛灰を処理
発電設備 蒸気タービン式 15,000kW 定格出力
蓄電池 NAS電池 1,500kW  
熱供給 東京熱供給(株) (八潮団地)へ排熱を回収し、高温水を供給(最大60GJ/h)
 
●その他の特徴など

・ごみクレーン運転を自動化するなど、省力化を図っている
・焼却炉、灰溶融炉の設置では、既存建物を再利用しているため、柱の位置などに制約があり、設備の形状を一部変更する必要があるなど、設計・工事上の苦心があった。
・熱供給の利用先が一般家庭であるため、場外への熱供給量の季節・時間変動が大きく、結果として発電設備に供給する蒸気量が変動するために、発電電力が一定しないなどの課題は、NAS電池を有効活用して負荷平準化により解決を図っている。
・広くきれいな見学者コース、パネル・実機モデルなどによる丁寧な施設の解説など、見学者対応でも工夫がなされている
・NAS電池を有効活用して、月間で受電電力を極力0とするなど、経済性も追求した運転を実現している。
・外部への売電や熱供給による収入を得ることにより経済面でもメリットがある。
(所 感)
・清掃工場とは思えないほどのきれいな施設でもあり、周辺地域や見学者への配慮および環境への配慮に関する非常な意欲を感じた。
・NAS電池の導入や熱供給の実施など、意欲的な取組みも行っている工場を視察することで、経済性向上や、環境性に配慮するなど、これからの清掃工場のあり方を再考させられた。
 通常見学することのできない、炉室内やNAS電池室も見学させていただき、丁寧かつ率直なご説明を頂き、大変参考になる有意義な見学会であった。工場長の金井ニ二雄様はじめ品川工場の関係者の皆様方、また本工場の施工を担当された鶴田氏はじめ日立造船鰍フ方々には親切かつ大変丁寧にご説明を頂き心より感謝申し上げます。有難うございました。
以上

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