見学場所:高俊興業株式会社 東京臨海エコ・プラント
日時:2007年12月12日
執筆者:第6期生 田中智之
1 沿革

国が進める都市再生プロジェクトの一環として、東京都では、東京スーパーエコタウン事業を進めています。この事業は、廃棄物問題の解決と環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を推進すること目的とした都市再生プロジェクトです。 高俊興業は、千葉県市川市に建設したリサイクル主体の中間処理施設である、市川エコ・プラントの実績を踏まえて、この東京スーパーエコタウン事業に、東京都から建設混合廃棄物処理施設事業に選定され参加しています。

2 施設概要

高俊興業では、収集・運搬から中間処理まで一貫して行なっています。その中で、東京臨海エコ・プラントは、建設混合廃棄物を破砕・圧縮梱包・造粒などを行なう施設です。敷地面積は8,997.81u、処理能力は2,784t/日です。高俊興業から栗本鉄工所に発注して施設の建設を実施し、運転は高俊興業で行なっています。 搬入された廃棄物は、ダンピングヤードで選別し、
     ・混合廃棄物処理ライン
     ・非塩ビ系廃プラスチック類処理ライン
     ・塩ビ系廃プラスチック類処理ライン
     ・コンクリートがら処理ライン
     ・廃石膏ボード処理ライン
     ・木くず、紙くず、繊維くず処理ライン
     ・蛍光灯処理ライン

の各処理ラインに供給し、それぞれ処理され、30種類以上にも分類されてストックヤードに貯留、リサイクルされています。また、屋外に設置されたストックヤードでは、高さ10mの暴風壁を設置し、騒音・飛散等の問題に対しても、周辺環境への配慮が十分に行なわれています。 本施設の特徴は、多くの選別ラインに現れていますが、その前段にある搬入後の徹底した人手による選別工程にも現れています。混合廃棄物をリサイクルするに当っては、分別することが重要であり、人間の手で分別できない混合がらを機械によって処理するという思想のもと、手選別を行なっています。この手選別工程により、機械の損傷も少なく、年間300日もの運転を可能にし、搬入廃棄物の内容の把握を可能にしています。

  3 施設見学を終えて

今回の見学では、運転中の施設の内部を案内していただきました。通常の見学者通路だけではなく、実際の機器側まで案内していただき、大変有意義でした。本施設では、リサイクル率の向上、施設の安定稼動のために、前段での徹底的な人手による選別を採用しており、その様子も見学することができました。選別に対しては、どこまで人手で行ない、どこから機械で行なうのが良いのか、思想や施設によりさまざまではありますが、90%のリサイクル率(平成18年12月から平成19年11月の実績では86.9%)を達成目標としている本施設では、その役割分担が非常にうまく機能していると感じました。
 最後に、今回の施設見学にご協力、説明いただいた高俊興業(株)笠原専務、葛西常務をはじめ、関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
以上

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